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チェコとスロヴァキアのSF・ファンタジィ・ホラー関係者の 「私の三冊」

 

・チェコのwebSF雑誌“XB-1”に2013年から不定期に掲載された連載をまとめました(元ネタはこちら)。

 チェコとスロヴァキアではどのような作品が好まれ、影響が大きいかを理解する一助になれば幸いです。

 

ミハエル・ブロネツ MICHAEL BRONEC (作家・翻訳家・編集者・出版社主)

 

  ・J・R・R・トールキン:「指輪物語」

  ・ラドヤード・キプリング:「ジャングル・ブック」

  ・A・A・ミルン:「くまのプーさん」

ボジェナ・チェハロヴァー BOŽENA ČECHALOVÁ (作家)

  ・アーサー・コナン・ドイル:「失われた世界」

  ・マイケル・クライントン:「アンドロメダ病原体」

  ・パトリック・ジュースキント:「香水 ある人殺しの物語」

エディタ・ドゥフコヴァー EDITA DUFKOVÁ (作家)

  ・イアン・マクドナルド:“River of Gods”

  ・カート・ヴォネガットJr.:「猫のゆりかご」

  ・マイク・レズニック:「キリンヤガ」

ドゥシャン・ファビアン DUŠAN FABIAN (作家・評論家)

  ・ストルガツキー兄弟:「月曜日は土曜日に始まる」 

  ・ティム・パワーズ:「アヌビスの門

  ・ヨン・アイヴィデ リンドクヴィスト:「MORSE -モールス-」

マルチン・ギラル MARTIN GILAR (作家)

  ・クリフォード・D・シマック:「都市」

  ・ブライアン・W・オールディス:「寄港地のない船」

  ・イジー・パヴロフスキー JIŘÍ PAVLOVSKÝ&マレク・ドビェシュ MAREK DOBEŠ

     “JE DOBRÉ BÝT MRTVÝ(死んでるのも楽し)”

     *ゾンビ・テーマのアンンソロジー

リーヴィア・ハラヴァチュコヴァー LÍVIA HLAVAČKOVÁ (作家)

  ・ジム・ブッチャー:ドレスデン・ファイル・シリーズ

  ・メアリー・スチュワート:The Merlin Trilogy (マーリン三部作)
  ・ユーライ・チェルヴェナーク JURAJ ČERVENÁK

     “CHŘESTÝŠ CALLAHAN (ガラガラ蛇のキャラハン)”

オンドレイ・ヘレツ ONDREJ HEREC (評論家)

  ・メアリー・シェリー:「フランケンシュタイン」

  ・スタニスワフ・レム:「ソラリス

  ・ジョナサン・スウィフト:「ガリバー旅行記」

 

ヤン・ハラーフカ JAN HLÁVKA (作家)

  ・H・R・ハガード:「洞窟の女王」

  ・アルトゥーロ・ペレス=レベルテ:「呪のデュマ倶楽部」

  ・ダグラス・フリック:“Among Thieves”

ボリス・ホクル BORIS HOKR (評論家・編集者)

  ・ヴィクトル・ディク VIKTOR DYK:“KRYSAŘ (笛吹き男)”

  ・スティーヴン・キング:「魔道師と水晶球」

     *ダーク・タワー七部作 第四巻

  ・スティーヴン・エリクスン:「砂塵の魔門」

     *マラザン斃れし者の書シリーズ第二巻

オンドジェイ・イレシュ ONDŘEJ JIREŠ (編集者)

  ・チャック・パラニューク:「チョーク!」

  ・パヴェル・レンチーン PAVEL RENČÍN:“BETON, KOSTI A SNY

     (コンクリート、骨と夢)”

  ・シュチェパーン・コプシヴァ ŠTĚPÁN KOPŘIVA:“HOLOMRÁZ

     (厚い霜)”

ヴィルマ・カドゥレチュコヴァー VILMA KADLEČKOVÁ (作家)

  ・カロリナ・フランツォヴァー KAROLINA FRANCOVÁ:“ZRÁDCE (裏切り者)”

  ・トンケ・ドラフト:“Torenhoog en mijlenbreed (卓越した距離)”

  ・ヴァーツラフ・バルトゥシュカ VÁCLAV BARTUŠKA:“POCHYBNOST (疑惑)”

シュチェパーン・コプシヴァ ŠTĚPÁN KOPŘIVA (作家・脚本家・監督)

  ・アルフレッド・ベスター:「虎よ、虎よ!」

  ・リチャード・バックマン:「バトルランナー

  ・スタニスワフ・レム:「宇宙飛行士ピルクス物語」

ペトル・コトゥルレ PETR KOTRLE (翻訳家)

  ・アーシュラ・K・ル・グィン:「所有せざる人々」

  ・アレステア・レナルズ:「啓示空間

  ・ガイ・ガブリエル・ケイ:“Under Heaven”

マルチン・クラーリク MARTIN KRÁLIK (評論家・アンソロジスト)

  ・ジェームズ・E・ガン編:“From Heinlein to Here” *アンソロジー

  ・ジョージ・A・エフィンジャー:「重力が衰えるとき」

  ・アンドレイ(アンジェイ)・サプコフスキ:“Miecz przeznaczenia”

     *短編集

レオシュ・キシャ LEOŠ KYŠA (作家・評論家)

  ・イジー・ビーレック JIŘÍ BÍLEK:“DRALP”

  ・ボリス・ポラック BORIS POLLACK:“BUDU TANČIT NA VAŠICH

     HROBECH (あなたの墓の上で踊る)”

  ・パヴェル・ゴッタルト PAVEL GOTTHARD:“LÉKY SMUTNÝCH (哀しみの薬)”

ミーラ・リンツ MÍLA LINC (作家)

  ・コーマック・マッカーシー:「ザ・ロード」

  ・ロバート・ホールドストック:「ミサゴの森」

  ・ガース・エニス:プリーチャー・シリーズ

ルツィエ・ルカチョヴィチョヴァー LUCIE LUKAČOVIČOVÁ (作家・翻訳家)

  ・ホルヘ・ルイス・ボルヘス:「ボルヘスとわたし」

  ・J・R・R・トールキン:“The Legend of Sigurd and Gudrún”

  ・ジョナサン・ストラハン編:“The Best Science Fiction & Fantasy

     of the Year, Volume Six”

レオナルト・メデク LEONARD MEDEK (作家)

  ・E・T・A・ホフマン:「悪魔の霊液

  ・トマーシュ・コルバシュ TOMÁŠ KORBAŘ:“REJ UPÍRŮ (吸血鬼の車座)”

  ・メアリー・ルノー:“The King Must Die”,“The Bull from the Sea”

ヴァーツラヴァ・モルツァロヴァー VÁCLAVA MOLCAROVÁ

  ・テリー・プラチェット:“The Last Continent” *ディスク・ワールド・シリーズ

  ・ダフネ・デュ・モーリア:「わが幻覚の時」

  ・ダナ・ルスコヴァー DANA RUSKOVÁ: BĚSNÉ MĚSTO (猛り狂う町)

オンドジェイ・S・ネチャスONDŘEJ S. NEČAS (作家)

  ・レイ・ブラッドベリ:「何かが道をやってくる」

  ・クリフォード・D・シマック:「小鬼の居留地

  ・ヤン・ヴァイス:「迷宮1000

トマーシュ・ニェメツ TOMÁŠ NĚMEC (作家)

  ・オンドジェイ・ネフ ONDŘEJ NEFF:“PÁN MODRÉHO MEČE (青い剣の男)”

  ・イジー・W・プロハースカ JIŘÍ W. PROCHÁZKA:“KEN WOOD A MEČ KRÁLE D’SALA

     (ケン・ウッドとダサロ王の剣)”

  ・ヤロスラフ・モステツキー JAROSLAV MOSTECKÝ:“LARS, ŠŤAVNATÁ LEBKA (ラルス:

     香り高き髑髏)” *狼の時代サーガ三部作 第二部

ペトラ・ネオミルネロヴァー PETRA NEOMILLNEROVÁ (作家・レビュアー)

  ・アンドレイ(アンジェイ)・サプコフスキ:“Tandaradei ! (タンダラデイ)” *短編集

     *余談 Tandaradei は中高ドイツ語叙情詩の詩人・ミンネゼンガーのヴァルター・フォン・デア・フォーゲ

      ルヴァイデ(Walther von der Vogelweide, 1170年頃 - 1230年頃)の抒情詩「Unter den Linden(菩

      提樹の下に)」で使われている語で、日本語だと「ラララ」みたいな意なんですと)

  ・リチャード・ブローティガン:「西瓜糖の日々」

  ・クライヴ・バーカー:「冷たい心の谷」

ユリエ・ノヴァーコヴァー JULIE NOVÁKOVÁ (作家・評論家・アンソロジスト)

  ・オスカー・ワイルド:「ドリアン・グレイの肖像」

  ・グレッグ・イーガン:“Axiomatic” *短編集

  ・ジョナサン・L・ハワード:“Johannes Cabal the Necromancer”

     *Johannes Cabal the Necromancer シリーズ第一作

フランチシェク・ノヴォトニー FRANTIŠEK NOVOTNÝ (作家)

  ・スタニスワフ・レム:「大失敗」

  ・スティーヴン・キング:ダーク・タワー七部作

  ・アドルフ・ホフマイスター ADOLF HOFFMEISTER編:“LABYRINT”

     *ブラッドベリ、ヴァン・ヴォークト、ハインラインらが1949年から1954年にかけて発表

       した短編や、実話などを集めたアンソロジー。1962年刊。

アレクサンドラ・パヴェルコヴァー ALEXANDRA PAVELKOVÁ (作家・レビュアー・翻訳家)

  ・ジョン・スコルジー:“Agent to the Stars”

  ・パトリシア・ブリッグス:“Fair Game” *アルファ&オメガ・シリーズ第四作

  ・イロナ・アンドリュース:“Magic Slays” *ケイト・ダニエルス・シリーズ第五作

イジー・パヴロフスキー JIŘÍ PAVLOVSKÝ (作家)

  ・レイ・ブラッドベリ:「火星年代記

  ・フィリップ・K・ディック:「ユービック」

  ・ヘンリー・カットナー:“Robots Have No Tails” *短編集

タデアシュ・ペレフ TADEÁŠ PELECH (翻訳家)

  ・ダグラス・アダムス:「銀河ヒッチハイク・ガイド」

  ・マイク・レズニック:「キリンヤガ」

  ・ハリイ・ハリスン:“West of Eden” *Eden三部作 第一部

ロベルト・ピルフ ROBERT PILCH (翻訳家)

  ・キリール・ブルィチョフ:“Девочка с Земли

     (惑星地球のアリス)”

  ・ロバート・A・ハインライン:「夏への扉」

  ・アイザック・アシモフ:“I, Asimov: A Memoir” *アシモフ自伝 第三部

イジー・ポピオレク JIŘÍ POPIOLEK (評論家・脚本家)

  ・ルドヴィーク・ソウチェク LUDVÍK SOUČEK:“CESTA

    SLEPÝCH PTÁKŮ (めくら鳥の旅)”

  ・ロバート・A・ハインライン:「夏への扉」

  ・アイザック・アシモフ:「鋼鉄都市」

イジー・W・プロハースカ JIŘÍ W. PROCHÁZKA (作家)

  ・ウィリアム・ギブスン:「ニューロマンサー

  ・ニール・スティーヴンスン:「スノウ・クラッシュ」

  ・フランク・ミラー:「シン・シティ」

ヤナ・レチュコヴァー JANA REČKOVÁ (作家・翻訳家)

  ・ディーン・R・クーンツ:「ミッドナイト」

  ・ブライアン・ラムレイ:“Necroscope” *Necroscopeサーガ第一作

  ・ニール・アッシャー:“The Skinner” *Spatterjayシリーズ第一作

パヴェル・レンチーン PAVEL RENČÍN (作家)

  ・G・K・チェスタートン:「新ナポレオン奇譚」

  ・フランク・ハーバート:「デューン 砂の惑星

  ・オースン・スコット・カード:「エンダーのゲーム」

リハルト・ポダニー RICHARD PODANÝ (翻訳家)

  ・カート・ヴォネガットJr.:「タイタンの妖女」

  ・ヴァジム・シェフネル VADIM ŠEFNER:“ŠŤASTNÝ SMOLAŘ

     (陽気な負け犬)”

  ・アラン・ムーア&エディ・キャンベル:「フロム・ヘル

ヴラド・リーシャ VLADO RÍŠA (作家・翻訳家・アンソロジスト)

  ・オンドジェイ・ネフ ONDŘEJ NEFF:“DVORANA ZVRHLOSTI

    (堕落の中庭)”

  ・ヨゼフ・ネスワドバ JOSEF NESVADBA:“TARZANOVA SMRT

    (ターザンの死)” *短編集

  ・リチャード・アダムス:「ウォーターシップダウンのうさぎたち」

ペトラ・スロヴァーコヴァー PETRA SLOVÁKOVÁ (作家)

  ・ロバート・ホールドストック:“Lavondyss”

  ・サイモン・R・グリーン:Deathstalker シリーズ

  ・ステフ・スワインストン:“The Year of Our War”

     *Castle booksシリーズ

ズザナ・ストジツカー ZUZANA STOŽICKÁ (作家)

  ・ジョージ・R・R・マーティン:「洋梨形の男」 *短編集

  ・ロイス・マクマスター・ビジョルド:「無限の境界

  ・ブライアン・ステイブルフォード:“The Empire of Fear”

ヴラジミール・シュフタ VLADIMÍR ŠLECHTA (作家)

  ・カレル・チャペック:「山椒魚戦争」

  ・ストルガツキー兄弟:「神様はつらい」

  ・アダム=トロイ・カストロ:「シリンダー世界111」

ハニナ・ヴェセラー HANINA VESELÁ (作家)

  ・ブレント・ウィークス:“The Black Prism” *Lightbringer シリーズ第一作

  ・ズビニェク・ホルプ ZBYNĚK HOLUB:“KRUMPÁČ A MOTYKY

     (ツルハシとクワ)”

  ・ペトラ・ネオミルネロヴァー PETRA NEOMILLNEROVÁ:“DÍTĚ SKÁLY

     (岩の子ども)”

フランチシュカ・ヴルベンスカー FRANTIŠKA VRBENSKÁ (作家)

  ・ヤロスラフ・ボチェック JAROSLAV BOČEK:“PŘÍPAD DOKTORA

     KARPETY (ドクター・カルペタ事件)”

  ・ニール・ゲイマン:「アメリカン・ゴッズ」

  ・シャルル・ド・コステル:“THYL ULENSPIEGEL

〔Neklan 一言〕

 こういう企画の楽しさって、オーソドックスな選択と個人のこだわりの混在だと思います。その意味では、ちょこちょこと捻った作品が入っているこのリストはなかなか楽しいものであります。

まあ、ぼくの場合は、面白いチェコの作品を教えてもらおうと思って読んだのですが。カロリナ・フランツォヴァーの“ZRÁDCE (裏切り者)”にちょっと食指が動いております。

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