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2023年3月19日付け SARDENより抜粋

https://sarden.cz/2023-03-19-1400/anketa-kniha-roku-sardenu-2022-vysledky

 

チェコ・ファンタスチカのWEB誌SARDENが、チェコとスロヴァキアの作家・翻訳家・評論家・編集者を対象に、2022年に出版されたジャンル作品からベスト3を選出するアンケートを集計したものを発表(回答者数は35人。各人一~三作を選出。三作には選ばれなかったが、回答者のコメント内で言及された作品も補助点1としてカウントされている)。本欄ではコメントは除き、アンケートの結果のみを掲載。

    はチェコもしくはスロヴァキアの作品

1位(6票+コメント内で言及1)

 Život válečníka(戦士の人生)トマーシュ・ニェメツ Tomáš Němec

 


2位(4票)

 Bouřný úsvit(嵐の夜明け)Krysy apokalypsy(黙示録の鼠たち)》シリーズ第3巻 

  (ズザナ・ハルトマノヴァー Zuzana Hartmanová)  

 『Svět v bouři(嵐の世界)』Města(都市)》シリーズ第3巻  

  (クリスティーナ・スニェゴニョヴァー Kristýna Sněgoňová)

 

 

    

4位(3票+コメント内で言及3

 アースシー・コレクション1』(アーシュラ・K・ル・グィン
 

5位(3票+コメント内で言及1
 『
The Final Architecture – Shards of Earth』(エイドリアン・チャイコフスキー

6位(3票)

 『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ

 『Use of Weapons』(イアン・M・バンクス

 『The One That Comes Before』(リヴィア・ルウェリン

 『Her Smoke Rose Up Forever』(ジェイムズ・ティプトリーJr.

10位(2票+コメント内で言及1

 『A Master of Djinn』(P・ジェリ・クラーク

 『The House in the Cerulean Sea 』(T・J・クルーン

 Zemři, Kaine: Svatyně(くたばれ、カイン:サンクチュアリ)

  (ルドミラ・スヴァズィロヴァー Ludmila Svozilová

13位(2票

 『拷問者の影《新しい太陽の書》シリーズ第1巻(ジーン・ウルフ)*出版社が変わっての新版  

 『The Wisdom of Crowds』(ジョー・アバークロンビー

 『Sacculina』(フィリップ・フラカッシ

 『The Golden Age』《Locke & Key》シリーズ第7巻(ジョー・ヒル

 『Pimeän arkkitehti』(マルコ・ハウタラ Marko Hautala*フィンランド人作家によるホラー

 

  Ozvěny záhrobí(あの世のエコー)Pozdravy záhrobí(あの世からの挨拶)》シリーズ第2巻

  (ヴェロニカ・フィードゥレロヴァー Veronika Fiedlerová)

 O dracích a Sedmi(龍と7)テレザ・カデチュコヴァー Tereza Kadečková

 Zakázané směry/Program apokalypsy禁則事項/黙示録計画)

  《Micelium(ミツェリウム》シリーズ第7巻と第8巻

  (ヴィルマ・カドゥレチュコヴァー Vilma Kadlečková

 Hvězdolet Vltava(航宙船ヴルタヴァ)トマーシュ・リプネル Tomáš Lipner

22位(1票+コメント内で言及2)

 『悪魔のハンマー』(ラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネル)*出版社が変わっての新版


23位(1票+コメント内で言及1)

 『The Shadow of the Gods』(ジョン・グウィン)

 『When the Sparrow Falls』(ニール・シャープソン

 Na lovu kvizonů(クイズ人間狩り)ヤクプ・ニェメチェク Jakub Němeček)

  

 

 

Neklan ひとこと〕

 2022年のベストは1位と2位の二作の上位三作をチェコ作家のものが占めましたが、Život válečníka』と2位の『Bouřný úsvitはぼくがあまり興味を持てないタイプのファンタジィなので、多分読まないだろうなぁ、と。『Svět v bouři』はシリーズ 第1巻の『Město v oblacích(雲の中の都市)』 を買ったまま積読状態なので、これが面白ければいつか読むかもしれません。

 読書サイトでの評判が良くて、内容的にも面白そうなので食指が動いたのは13位の『 Ozvěny záhrobíと『O dracích a Sedmi』、そして23位のNa lovu kvizonů』。

 『 Ozvěny záhrobí(あの世のエコー)』は霊界および死者とコンタクトがとれる保険調査員ベネディクト・クラウスネルが主人公の《Pozdravy záhrobí(あの世からの挨拶)》シリーズの第2巻。1巻と2巻の両方(電子書籍)を買いました。

 『O dracích a Sedmi』は前作(『O dracích a lidech(龍と人間について』)同様、かつてドラゴンに支配されていた地を舞台にしていますが、ストレートなファンタジィではなく、疫病の大流行により危機に瀕した近未来社会を描く「ブレードランナー」・ミーツ・ドラゴン的な内容との由。だから表紙絵が龍の頭蓋骨とカプセル薬なんだ。『O dracích a lidech』は電子書籍が出ているので購入。『O dracích a Sedmi』は紙の書籍のみなので未入手。

 短編集Na lovu kvizonů』は精神に異常をきたしたテディベアや、チョコエッグのプテラノドンが出てくるとのことなので、ちょっと楽しそう、と。ただし、こちらも電子書籍は出てないので未入手。

 最後に余談ですが、あくまでぼくの個人的印象として、ここ二、三年の傾向として、チェコのファンタスチカが電子書籍になる比率が低くなってきたような気がします。これが、「電子書籍は儲からないから出さない」ということになってきたのか、電子書籍も出せないような低予算の少部数出版が増えたのかは不明です。いずれにせよ、チェコー日本の送料がバカ高いので、余程欲しい作品ではない限り紙の本を買うことが経済的に厳しいぼくにはちょっと困った事態です。

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