Zrádce
(裏切り者)

編 者:カロリナ・フランツォヴァー
Karolina Francová
表紙絵:ミリアン・フィビゲル
Milan Fibiger
発行年:2005年
出版社:Triton
頁 数:416
ISBN :80-7387-019-5
〔解 説〕
人類は数世紀にわたり自分たちの星系で平穏に過ごしてきた――だがそれもデム人の奇襲攻撃によって破られる。交渉の呼びかけや和平の申し出に彼らはなんら反応を示さない。今は人類のテクノロジーのみがデム人の完全勝利をかろうじて阻止している。
ジーン・アークエットは生まれてから戦争状態しか知らず、他の人間と同様、いつの日かデム人を食い止めることを夢想している。兵器の優位性は事態の解決にはならない。彼は違う方法で戦争を終結させようと決心。デム人の母星に乗り込んで弱点をつかみ、敵に対して用いようと固く心に誓う。それは彼の天命であった。
だが、これまで人類で惑星デムに足を踏み入れた者は誰もいなかった…
(Triton 社の紹介より)
〔Neklan 一言〕
ご贔屓ヴィルマ・カドゥレチュコヴァーが推すSF・ファンタジィ三作品の一つに選んでいたので興味を持ち、調べていたところ、ある書評に「ハインラインの「宇宙の戦士」のように始まるが、実は真摯な宗教作品で、ミリタリー・ファンよりもウォルター・M・ミラー・ジュニアの「黙示録3174年」が好きな人にお薦めする」とあり、俄然読みたくなり。
カドゥレチュコヴァーは「裏切り者」について、「独特の雰囲気を持つSF――どこか歪んだ世界、宗教に基づく異星文明、そして主人公が抱えるひどいジレンマ(と決断)。 興味深い構成を持ち、作品のトーンが揺れ動くこの小説は一読の価値がある」と書いており、「これってまんまカドゥレチュコヴァーの【ミツェリウム】シリーズやん」ということで、興味は増すばかりです。